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クラウドERPによるDX推進の第一歩

まずは、DX(デジタルトランスフォーメーション)についての経済産業省の定義を確認してみましょう。

それによると「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」 と定義されています。

DXは、単にデジタル技術を使うことではなく、データとデジタル技術を手段として用いたビジネスモデルの変革です。人々に新たな価値を提供し競争優位を確立させ、企業競争力のアップを図り生産性の向上を高めるものです。

いきなり競争優位の確立ではなく、まずDX推進の第一歩として、何をどう進めれば良いかを考えてみましょう。

日本の伝統的な業務運用

日本の業務運用が欧米から遅れているところの代表的なものとして、「伝票による業務運用」があります。営業部門が受注したら受注伝票を作成し、それを出荷部門に受渡して出荷指示を行うなど業務間で伝票を連携して順繰りに業務を進めていくような、伝票が回って業務が進んでいくやり方です。

基幹システムに折角クラウドERPを導入しても、上記の日本的な運用のままの企業もあります。これではクラウドERPのメリットが活かされていないのです。

DX推進の第一歩として、業務運用の仕方を改善してみてはいかがでしょうか。

(1)予定データに基づく業務運用への転換

クラウドERPの業務間の自動連携機能を有効活用すれば改善が図れるのです。

受注データから出荷指示データや製造指示データが自動生成されるので、業務指示のための伝票を受取ってから業務を行うのではなく、自ら出荷指示や製造指示データを参照して、それら予定データを見て当日実施すべき業務を判断して業務を進めるのです。紙などの帳票も無くせるのです。

このように伝票に基づく業務運用からデータに基づく業務運用に変えるだけで大きな変革となり、DXの第一歩が踏めるのです。これは、意識改革でもあるのです。予定データを参照して業務の順番を確認して業務を行うのです。

(2)リアルタイムに業務実績データを登録するように変更

予定データに基づく業務運用を進めるほか、実績データ登録の変革があります。

業務実施の結果について、伝票に記入して後から1日分をまとめて登録するのではなく、実施の都度、業務実績を投入することで、リアルタイムでの実績収集が実現できます。

このようにDX推進として日常の業務運用から変革する第一歩を進めることで真のDX推進に近づけていけるのです。

弊社は、上述のような業務の見直しを含めて改善を行いクラウドERPの導入につなげる「業務改善&RFP作成サービス」を提供しております。DX推進の第一歩としてご利用いただければと思います。



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