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ERP導入稟議~承認されやすい目的を設定するコツ~

ERP導入を計画していてもなかなか上申に踏み切れず、どのように役員の承認を得れば良いか悩まれておられる企業は多いようです。また、上申はしてみたものの承認を得るまでに苦労をされている企業も多いようです。

上申において留意しておいた方が良い点について考えてみたいと思います。まずは、ERP導入の目的です。

現行利用しているサーバーやパッケージの保守切れなどを目的に上げても役員の方々の承認は得られないでしょう。何らかの効果が期待できる目的を上げる必要があります。

原価管理を強化して利益率の高い製品を把握できるようにする、在庫精度を上げて在庫を削減する、顧客へのリードタイムを短縮する、業務実績データの精度を上げるとともにタイムリーに情報が取得できるようにしてビジネスの実態を正確に把握してできるようにする、などのような効果が期待できる事項を目的にすることが必要です。

しかしこれらの目的を上げても、その期待効果を数値化することは難しいものです。定性効果であり定量効果として試算が難しいからです。

効果を数値化しやすい目的としては、「業務効率化」が一般的に良く採用されます。システム利用ユーザーの業務削減時間がどれくらいになるかについて、なんらかの試算がしやすいからです。

業務の効率化を目的として効果を上げるには、現状通りの業務のやり方のままでは実現できませんので、おのずと業務の見直し・改善や業務の標準化などを進めることが必要になります。

したがって、ERP導入の目的に業務の見直し・改善や標準化・共通化などを加えた方が良いということです。

業務の効率化のほかでは、システムの運用コストを低減するということも効果を算定しやすい事項です。

いずれにしても、役員の了承が得られるような目的を設定していくことをご検討ください。



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